派遣と社員

今年の社長交代から、社内では辞めた社員の代わりに派遣社員を採用する傾向が増えてきました。うちの会社では、役員に部署長(マネージャー)がつき、その下に社員がつき、社員の下に派遣社員やアルバイトやパートがつきます。かつての様に、部長、課長、主任、班長の様な社員だけでの体系は崩れ去ってきました。もちろん、社長の方針であり業績と世の中を見渡すと会社ができる最短の策であることは間違いないと思います。(最短の策とは、最善の策であるとは思えないからです。)
今その様な会社の現場を見ると、社会が急速に2極化していることが明確に感じ取れます。特に、サラリーマンが多い中級層の中でも、社員である人とない人の年収の差がはっきりと分かれてきているように思います。私は社員側であり、会社の方針を直に感じられるのですが、もし派遣社員側でいたら、きっとそのことは解らない様に思えます。理由としては、全ての派遣社員がそうだとは言いませんが、社員との差は感じつつも、社員になる方法を探すだとかその差を無くそうと考えている人は皆無に感じからです。百人に一人ぐらい、自分からやれることを探し、熱心に働く方も何もいますが、その様な人であっても、やれることを探すだけで、考えないアルバイトと大差ないです。これは、やはり会社が社会に貢献することで、対価としてお金をもらい、利益を得るという活動を感じられないことが本当の理由であると考えます。小・中・高校と、教師が与えてくれた課題をただこなしてだけであることも原因なのかもしれません。
もし自分が、大学を出た後にいったん派遣社員で生計を立ててしまっていたらと思うとちょっとぞっとします。
保守的な観点からみると、このような派遣社員の使い方をしている会社は今後存続しない様に思えますが、逆の観点から言えば、社会の変化に対応しているとも取れますので良いのかどうかはわかりません。
しかし、はっきりしているのは、今後もこのような雇用体系は崩れることはなく、社員(正規雇用者)は会社に守られ、派遣(非正規雇用者)は会社から除外されていくものと思います。(ここでは、派遣会社から守られていると言う方もいるかと思いますが、派遣会社は登録した人材について、真っ当な雇用をしている様に思えません。登録するときは、簡単な履歴書と超簡単な面接しか行われず、いとも簡単に登録されてしまうし、この様な雇用者を派遣会社が守ってくれるとは思えないです。もし大切な人材であると思ったら、正規雇用者並みの採用過程を経るはずです。)

とは言っていますが、私自身も正規雇用者だからといって、それだけで安泰だとは全く考えてはいません。ここでの話は、今後社会という篩にかかった場合で振り落とされない為には、「小額でも社会の中で収益を得ることのできる人又は考えられる人」が今後、第一条件になるのであろうと言うことが言いたかったのデース(中二病