ランチェスター経営

中小企業向けの経営手法について触れられている本を見つけたので購入してみました。

小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 (アスカビジネス)

小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 (アスカビジネス)

ランチェスターについては名前だけ知っていたのですが、イギリスで戦争を科学的に分析した戦略であったことは初めて知りました。
もちろん、戦争では「多勢に無勢」と言われるように、大概は質より数の勝負ですので、正面からまともに戦った場合においては、少数である弱者には多数である強者に勝ちようがありません。(例えば、3倍の差があれば必ず勝てるなど)
しかし、ランチェスター戦略で法則が成り立つのであれば、その裏を攻めれば、弱者にとって理論的に唯一強者に勝つ方法を見出せると考え、それを経営手法にしたのがこの本の内容です。要は中小企業が、大企業相手に生き残る必要な戦略を経営に応用したところになります。
私的に、セミナーを受けたことはありませんが、ランチェスター経営とその手法については、セミナーを受けなくてもこの本の内容で十分かと思います。
この手法をどう自分のビジネスに応用できるかが問題です。アマゾンの書評欄をか見るとたまに「当たり前のことしか書かれていない」とか書いている人がいますが、私はその当たり前のことを気づく人が偉人であると考えます。成功者の結果は「そんな事はあたりまえだ」ということを生かしている場合が多いからです。
ランチェスター経営としてオススメの中小企業例が載っているのも勉強になります。その企業のHPをみるとは本当にニッチとして頑張っている企業でした。
こんな経営手法もあるんだということを学べる1冊として良書です。