デフレの正体。不景気とかデフレだとか言われている原因って?

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

投資関連のブログで良書として紹介されていることが多かったので、以前より気になってたので読んでみました。
世の中の「不景気」と呼ばれるものの具体的原因やら背景をデータと著者の考えのもと解説されています。私も前からテレビのニュースや新聞やら取引先との話しで、不況だとか話がでますが、実際のところその原因はあんまり疑問に思ったことがなかったです。特にメディアから発信される景気情報は、バブル崩壊から現在までの就職率、不労働者%、物価上昇率だけを個々に取り上げることが多く、なぜそれが起きているかの解説はほとんどないです。それでも、ニュース番組では大手でも最高益を記録するなど、言っていることは矛盾している事さえも思ってました。(この時は、不況の中でも儲かっているところはあるのだな程度に思ってました)
関連するキーワードとして、「少子化」、「雇用問題」、「高齢化社会」など密接な社会問題についても触れており、読んでいる中で所々?って思うところもありますが、データから読み解いているだけあって説得力があります。
自分の会社もそうですが、会社では利益増を目指す為に、一番手っ取り早い人権費を削減しようと試みているように感じます。
しかし、本当に利益を出している会社は、人件費を削減するのではなく、敢えて雇用を増やす戦略を取っているようにも思えます。なぜそうなのかはこれからの研究課題とも言えますが、これから強くなる会社として大切なことだと思います。
話がずれましたが、私の様な経済に疎い人間にも読めるこの本は良書です。